中条油業所と国内探鉱エリア

日本国内におけるエネルギー確保は、わが国のエネルギー企業の使命です。
当社は、国内の有望地域でも探鉱活動を継続的に行い、
エネルギーの安定供給を目指しています。

日高沖、道央南方沖
秋田陸上
中条油業所
西九州沖

中条油業所(新潟県)

中条油業所は、当社の国内唯一の天然ガス・原油の生産拠点です。

私たちの使命は、地域へのエネルギー安定供給です。天然ガスは、家庭用のガスとして、また、企業の必要とする原料・燃料として、地域の皆さんに使用されています。当油業所は、1956年の開設以来、1957年に水溶性天然ガス鉱床を、1961年に構造性天然ガス鉱床を、さらに、1978年には原油鉱床を発見してきました。このように近隣において形態の違う3つの鉱床が存在する場所は国内でも珍しいため、“教科書”的な事業所として、海外への技術者養成の場としても利用されています。

天然ガスの生産量は、1959年の生産開始以来、50億m3を超え、国内屈指の規模を誇る油・ガス田として、現在も順調に操業を続けています。

また、水溶性天然ガスに付随して生産される地下水(かん水)からは、ヨウ素(ヨード)を回収し、医薬品や化成品の原料などとして販売しています。

天然ガス・原油の生産

天然ガスは、各タイプの坑井から生産され、処理ステーションを経由しながら、100kmにも及ぶパイプライン網を通じ、ユーザーの元まで送られます。
天然ガスとともに生産された原油は、必要に応じて蒸気圧を調整され、タンクに貯油された後、ローリーで出荷されます。

ヨウ素事業

ヨウ素の用途

ヨウ素そのものは、最終製品ではないためイメージされにくいのですが、実はさまざまな分野で利用されています。
レントゲン造影剤やうがい薬などの医薬用、殺菌・防カビ剤、飼料添加剤、写真感光剤、液晶偏光フィルム用など幅広い分野で活用されています。また、人間の生存に必須の元素でもあります。

レントゲン造影剤 22% 殺菌・防カビ剤 17% 工業用触媒 15% 飼料添加剤 9% 医薬品 9% 安定剤 8% 添加塩 6% 除草剤 4% 写真薬 2% その他 8%

ヨウ素の製造

当社では、ヨウ素の気化しやすい性質を利用したブローアウト法によりヨウ素を製造しています。

工程の概要

天然ガスを分離したかん水に酸化剤を加えてヨウ素を遊離させます。

  1. 1.ブロアーでヨウ素を空気中に放散し、それを吸収剤で還元して吸収液にします。
  2. 2.酸化剤で晶析させ、加熱溶融により不純物を除去した後、冷却固化・破砕して最終製品としてドラム詰めにします。

製品規格

  • 純度 99.7%以上
  • 不揮発分 0.05%以下
  • 硫酸塩 0.02%以下
  • 塩素および臭素 0.005以下

沿革

1956年12月 中条油田探鉱所を開設(1959年、中条油業所に改称)
1957年3月 水溶性ガス田(R-1号井)を発見
1961年8月 構造性ガス田(中央地区、NK-1号井)を発見
1965年8月 構造性ガス田(北地区、NK-13号井)を発見
1966年11月 ヨードの原料となるかん水の供給を開始(1996年1月、直轄事業としてヨードの生産を開始)
1969年 天然ガスが日産100万m3を、原油が日産150kLを記録
1978年1月 紫雲寺油田(NK-53号井)を発見
1998年9月 ISO9002の認証を取得(国内石油天然ガス鉱山で初、2001年にISO9001に認証を更新)

直近の開発井掘削

2018年7月 N23-5・6・7号井(水溶性南地区)を掘削

探鉱エリア

日高沖、道央南方沖探鉱

プロジェクト会社 JX石油開発
保有権益比率 50%~66.7%

西九州沖探鉱

プロジェクト会社 JX石油開発
保有権益比率 100%

秋田陸上探鉱

プロジェクト会社 JX石油開発
保有権益比率 50%~100%