アメリカ

CCUS技術

CO2排出抑制と原油増産を両立するPetra Nova CCUS プロジェクトを推進

石油・天然ガス事業では、米国の大手電力会社NRG Energy社と合弁で、米国テキサス州において老朽化油田からの飛躍的な増産と大気中へのCO2の放出削減を同時に実現するプロジェクトを進めています。
本プロジェクトでは、石炭火力発電所から排出されるCO2を回収し、生産量が落ちた油田にCO2を圧入します。これにより、同油田の生産量を日量約300バレルから大幅に増加させるとともに、大気中に放出されるCO2を削減することが可能になります。
ここで用いるCO2-EOR(Enhanced Oil Recovery:原油増進回収)技術は、CO2を地中に圧入・貯留することで油田の生産性を高める技術です。
当社の取り組みは、石炭火力発電所から排出されるCO2を活用して商業化に導く点が特に先進的であるとして、米国におけるクリーン・コール・パワー・イニシアチブ・プログラム(環境調和的な石炭利用技術の促進政策)のもと、米国エネルギー省による1億9,500万米ドルの補助金対象事業となっており、2016年12月に商業運転を、2017年2月に増産回収による原油生産を開始しました。CO2回収能力は日量4,776トンで、燃焼排ガスからCO2を回収するプラントとしては世界最大です。

W・A・パリッシュ火力発電所
ウェストランチ油田

CO2-EORの仕組み

CO2-EORプロセス
マレーシア
(マレーシア国営石油会社PETRONASとの共同スタディ)

2020年3月、当社は、PETRONASおよび独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と共同で、高濃度のCO2を含有するマレーシアのガス田開発に関する共同スタディーを開始しました。対象とするガス田は、既に発見されているもののCO2の濃度が極めて高いため開発を見送っていましたが、CCS技術を活用し、CO2の排出を極力抑えながら天然ガスを生産しようという試みです。なお、今回のスタディーでは、将来的に、生産された天然ガスを用いて水素を生産するサプライチェーン構築も視野に入れています。

インドネシア
(プルタミナとのCO2-EORを含む上流事業に関する共同スタディ)

2018年10月、当社は、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と共同で、インドネシア国営石油会社PT Pertamina(以下「プルタミナ」という)との間で、プルタミナおよびその関係会社が保有するインドネシア国内の油・ガス田を対象に「共同スタディー・共同事業検討に関する覚書」を締結した。
この検討対象にはCO2-EOR技術の活用も含まれており、現在、対象油田の選定作業を実施しています。共同スタディーの結果、事業化の可能性が確認された場合は当事者間で合意のうえ当該事業を推進し、原油の増産および温室効果ガス削減への貢献を目指していきます。

  • 2018年10月29日プレスリリースより抜粋