安全への取り組み
石油・天然ガス開発事業は、探鉱・開発・生産・廃山の各段階において、事故発生のリスクをはらんでいます。当社では、このようなリスクを適切に管理し、労働環境の整備や安全操業に努めています。
安全な操業体制
当社では、石油・天然ガス開発事業の作業計画段階において、さまざまなHSEリスクを評価・特定し、リスク軽減のための対策を策定しています。また、特定したHSEリスクおよび対策は、HSE訓練、HSE会議、作業前打ち合わせなどによって、操業に従事する全スタッフに周知し、対策の実効性をより確実なものにしています。
さらに、STOP※1・JSA※2・PTW※3などの作業管理システムにより、HSEリスクの一層の軽減を図る一方、操業事務所の管理者は、スタッフの作業実行能力を評価した上で、環境保全および安全作業の条件を満たすため、必要な教育・訓練を実施しています。
- ※1Safety Training Observation Program
- ※2Job Safety Analysis
- ※3Permit-to-Work
安全活動執行状況
死亡事故は近年発生していません。
休業災害発生件数(過去5年間)
不休災害発生件数(過去5年間)
労働災害頻度
「労働災害(休業災害+不休災害+医療処置を要する災害)件数」を「100万延べ労働時間」で割った数値はTRIR※1と呼ばれ、労働災害頻度を表す指標として用いられています。当社のTRIRは、IOGP※2が公開している業界平均を常に下回っています。
- ※1Total Recordable Injury Rateの略
- ※2国際石油・天然ガス生産者協会。International Association of Oil & Gas Producersの略
HSE文化の構築
当社では、本社にて、社員のHSE意識の醸成およびHSE文化の構築を目的とした社内セミナーを随時開催しています。2019年は、「生産設備の健全性評価・管理の取り組みセミナー」を開催し、多くの社員が参加しました。また、危険体感教育センターにて「危険体感研修」を行い、社員の意識の向上を図りました。
海外現業所では、積極的に安全活動に参加した社員や協力会社社員に対して表彰を行い、安全意識の高揚、安全活動の活性化を図っています。
安全操業に係る表彰
当社がオペレーターを務める油・ガス田では、長年の無災害記録やHSE活動に対して、現地政府や監督官庁から数々の表彰を受賞しています。
中条油業所(国内)
当油業所は、2016年に初めて「関東甲信地区危険物安全協会連合会表彰」を受賞しました。50年にわたる屋外タンク貯蔵所など危険物安全管理の徹底と消防法の順守が模範的であるとして高い評価を受け、300近い事業所会員の中から唯一選ばれました。
社内「HSE操業表彰」制度
当社では、安全操業・環境保全などの重要性を全社で認識・共有し、現業所の意識および取り組み意欲を維持・向上させることを目的に、所定の安全・環境基準を達成した現業所に対して表彰を行う「HSE操業表彰」制度を設けています。2018年度は所定の基準を達成した国内外の2現業所が表彰を受けました。
また、2019年度より同表彰に加えて、優秀なHSE成績を5年以上継続して収めた場合に表彰される「HSE長期操業表彰」制度を設け、国内外の2現業所が表彰を受けました。