日本での取り組み

中条油業所での取り組み

中条油業所(新潟県胎内市)は、当社の国内唯一の天然ガス・原油の生産拠点です。1959年の生産開始以来、長きにわたり、環境との調和や地域コミュニティーとの共生を図るため、社会貢献活動を継続して実施しています。

松林の再生・保全活動

中条油業所では、1998年から、松くい虫の被害などにより荒廃が進んでいた構内および周辺の松林(海岸保安林)の保全に取り組んでいます。2011年には、胎内市や地元・中村浜地区と協同で「JX中条の森」を立ち上げました。新潟県のサポートを受けながら「JX中条の森づくり活動」として植栽ボランティア活動に取り組み、1ヘクタールの土地に、2015年までの5年間で約8,800本のクロマツの苗木を植栽しました。2016年からは、それまでに中村浜地区で植えた苗木の下草刈り(除草)を行いながら、隣接する村松浜地区とも協同で新エリアでの植栽活動を始めました。2019年は、当社社長を含む当社およびグループ各社の役員・社員とその家族など総勢64名が、村松浜地区の皆さんと協力して作業を行いました。

植栽作業の様子
植栽地での下草刈りの様子
作業終了後、地元の皆さんとの記念撮影

関連表彰・受賞

上記の「JX中条の森づくり活動」の取り組みが、治山事業の推進に寄与したとして、2018年5月に新潟地区治山林道協会から、続いて2019年5月に新潟県治山林道協会から表彰されました。さらに、同年9月には「第3回インフラメンテナンス大賞 優秀賞(農林水産省-メンテナンスを支える活動部門)」を受賞しました。

「新潟地区治山事業功労者表彰」受賞の様子(2018年5月8日)
「新潟県治山事業功労者表彰」受賞の様子(2019年5月)
第3回インフラメンテナンス大賞表彰式での記念撮影(2019年11月7日)

「JX中条の森づくり活動」は、企業による森林保全の取り組み事例として林野庁の「令和元年度森林・林業白書」(PDF:1.78MB)で紹介されました。
出典:農林水産省Webサイト

次世代育成への寄与

中条油業所では、次世代育成に寄与する活動を行っています。
2018年10月には、近隣の胎内市立築地小学校で開催された職業・企業紹介イベント、「アートフェスティバル・ついじ わくわくキッズジョブ」に参加し、原油や貯留岩のサンプルを見せながら、石油・天然ガスについての授業を行いました。
一方、同年8月末から約2週間、各大学からの技術系インターン生を受け入れ、当社事業および油業所での操業に関する講義や施設・作業現場の見学などを実施しました。また、2020年7月には築地中学校へ所員が講師として赴き、キャリア学習の一環として石油開発事業と現場の仕事内容、海外赴任生活について講演しました。質問の際にも多くの手が挙がり、普段使用している都市ガスが地元から生産されていることに驚きの声が上がっていました。

子どもたちに石油・ガスの話をする中条油業所長
子どもたちに石油・ガスの話をする中条油業所長
築地中学校での講演の様子
ヨード工場を見学する技術系インターン生
掘削現場を見学する技術系インターン生

『童話の花束』の寄贈

ENEOSグループでは、社会貢献活動の一環として毎年創作童話を一般から募集し、優秀作品を『童話の花束』という一冊の童話集にまとめ、福祉団体等を通じて教育機関や福祉施設などに無償でお届けしています。2020年、中条油業所では胎内市と新発田市にそれぞれ380冊、400冊を寄贈しました。絵本は、両市の小学校や幼稚園、保育園ならびに福祉施設、公民館などに配布されています。

井畑胎内市長に『童話の花束』を寄贈する中条油業所長(右)
工藤新発田市教育長に『童話の花束』を寄贈する中条油業所長(右)

地域の環境保全ボランティア活動への参加

中条油業所では、胎内市の環境衛生対策協議会が主催する「海岸清掃ボランティア」や「不法投棄物回収ボランティア」に、毎年従業員が参加し、地域の自然環境の保全・整備に貢献しています。

不法投棄物の回収作業の様子
回収作業後の記念撮影
海岸清掃作業の様子
清掃作業後の記念撮影

温泉の供給

中条油業所で生産する水溶性天然ガスに付随して生産されるかん水は、温泉水としても優れた効能を持っています。当油業所は、公営温泉「塩の湯温泉」などにかん水を供給しており、地域の皆さんから大変な好評を得ています。