ニュースリリース

2022年

2022年10月 4日

マレーシアにおけるCCSプロジェクト開発に向けた共同スタディ覚書の締結について

 当社(社長:中原 俊也)と日揮ホールディングス株式会社(以下、「日揮HD」といいます。)は、本日、マレーシア国営エネルギー会社であるPetroliam Nasional Berhad(以下、「ペトロナス」といいます。)とマレーシアにおけるCCS<注1>実施に向けた共同スタディに関する覚書を締結いたしましたので、お知らせいたします。


 本スタディは、マレーシア国内の各産業施設から排出されるCO₂に加えて、日本を始めとするマレーシア国外からのCO₂の分離・回収、輸送、圧入・貯留からなる具体的なCCSサプライチェーン構築を検討するものです。マレーシアにおけるCCSハブ&クラスターの形成を目指し、将来的な事業化も見据え、当社および日揮HDが有する知見・技術を活用し、スタディを実施予定(202210~20244月)です。

 当社は、CCS/CCUS<注2>はカーボンニュートラル実現のための重要な役割を担うと考えており、資源の有効活用と環境負荷の低減にとって大変有効な技術だと考えております。これまでにも、ベトナムのランドン油田において、2011年に世界初となる海上油田におけるCO₂-EOR<注3>パイロットテストを実施し、また、2014年からは米国テキサス州において火力発電所から排出されるCO₂を有効利用するPetra Nova CCUS Projectを開始するなど、実績を重ねてまいりました。

 ENEOSグループは、2040年長期ビジョンにおけるありたい姿の一つとして、低炭素・循環型社会への貢献を掲げており、20225月に公表したカーボンニュートラル計画達成に向けた取り組みの一環として、当社は、CCS/CCUS事業を推進してまいります。


<注1>CCS: Carbon dioxide Capture and Storageの略。排出される二酸化炭素を回収し地下に圧入する技術。

<注2>CCUS: Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage の略。排出される二酸化炭素を回収し、新たな商品やエネルギー生成のために利用する技術。

<注3>CO₂-EOR: CO₂ Enhanced Oil Recoveryの略。二酸化炭素を利用した原油の増進回収。

以 上