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長きにわたって地球を探究してきた
私たちだからできる使命を果たしていく

中原 俊也Toshiya Nakahara

JX石油開発株式会社 代表取締役社長

Profile

1983年日本石油に入社。経理・財務部門でキャリアを重ねる過程で、数字の見方やその背景にある会社の動きについて見識を深める。90年代はロンドンへ1年、ニューヨークへ3年と海外駐在を経験。帰国後は会社の合併・提携案件や再生可能エネルギー、燃料電池の事業化などに従事する。2012年以降、総合企画部長ほか様々な役職を歴任し2022年より現職。あらゆる行動の根底に「先憂後楽」を据えている。

「現在」と「未来」双方に寄与する
二軸のビジネスで社会に貢献する

世界的な潮流の一つにカーボンニュートラルが挙げられます。温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、2050年までにその排出量をゼロに抑えようというこの取り組みは、電気自動車をはじめとする低燃費自動車の普及や再生可能エネルギーの積極利用など、目に見える形で社会を動かしています。こうした従来型資源への依存からの脱却の動きは、石油・天然ガス開発をコアビジネスとしているJX石油開発にとって、ともすれば逆風のように思われるかもしれませんが、事実は異なります。私たちは時代の変化に合わせて進化しているのです。むしろ、カーボンニュートラルへのシフトは脅威ではなく、私たちの新しい競争優位性を生み出すチャンスなのです。

例えば、カーボンニュートラルを実現していくための条項に盛り込まれているCCS(※1)/CCUS(※2)。これは、社会活動・産業活動によって排出されるCO₂を大気に放出せずに回収し地下に貯留/CO₂を有効利用していく技術です。近年、循環型社会の実現に寄与するクリーンテクノロジーとして、SDGsや国家戦略などに紐づけられる機会が増え、その知名度が徐々に一般化してきました。この技術を用いたプロジェクトを他に先駆けて海外で展開し、ビジネスにおける有用性を実証することで実績を積み上げてきたのがJX石油開発であり、このカテゴリーにおけるリーディングカンパニーとして諸外国から認知されています。

このプロジェクトについて少々具体的な話をすると、米国最大規模の火力発電所から排出されるCO₂を回収し、老朽化し生産量が低下した油田に圧入することで、原油の生産量を増大させるという先進的かつ難しい試みです。CO₂「排出削減」と「有効利用」を実現したこのCO₂-EOR(※3)プロジェクトを皮切りに、2018年にインドネシアで、2020年にマレーシアで同様の事業を展開するためのスタディーを開始しました。

さらに2021年には、ゼロカーボン発電や水素アンモニア分野で独自の技術を有する米国企業と環境対応事業の拡大推進を目的として、包括提携協定を締結しました。同じく2021年に立ち上げたサステナブル事業推進部においても、新たな計画が次々と立案されています。特に、JX石油開発が長年事業を行なってきた新潟県胎内市における、地域社会のカーボンニュートラル化への取り組みには、今後の展開に大きな期待を寄せています。

こうしたカーボンニュートラル実現へ向けた様々な事業・・・つまり未来へ向けた挑戦がいくつも始まっています。長い年月にわたり、地中深くに眠る石油・天然ガス開発に従事し、天然資源開発に対する見識と技術力を積み上げてきた私たちだからこそできることが、たくさんあるのです。サステナブルな社会の実現は、人類共通のテーマです。私たちが事業を通じてその実現の一端を担っていくことは当然であり、使命であると考えています。炭素を深く知る私たちが、脱炭素を牽引していくのです。

一方でグローバルな視点で化石燃料を紐解くと、発展の途上にある国々の経済成長に欠かすことのできないエネルギーとして、石油・天然ガスは今後も堅実な需要が見込まれています。さらに私たちの身近には、プラスチックや合成繊維、塗料、合成洗剤など素材としての石油由来製品が数多く存在することも忘れてはなりません。創業以来のコアビジネスである石油・天然ガス開発も、まだしばらく社会から必要とされる事業なのです。

こうした、「現在」と「未来」・・・つまり既存の資源開発事業と将来の環境対応事業それぞれを、時代の変化を強く意識しながら展開していく二軸経営に私たちは取り組んでいます。経営とは、ある意味先を読むことが求められますが、今ほど未来が不透明な時代もありません。だからこそ、それを前提とした「備え」が大切になってきます。そして、チャンスが訪れた時に柔軟・俊敏に対応できる「アジャイル」な経営が、今求められていると考えています。

プロフェッショナルたちと専門性を結集し
難度の高いビジネスに挑んでいく

JX石油開発は現在、世界各国でプロジェクトを展開していますが、コア事業国であるマレーシア・ベトナムを中心に、オペレーター(※4)として事業の中核的な役割を担っています。海外プロジェクトにおけるオペレーター実績は、国内企業において、歴史・案件ともにトップクラスであり、私たちの事業運営力と技術力は、海外で高い評価を得ています。

文化・言語の異なるさまざまな国と地域の人材と協業し、難しい折衝を繰り返しながら彼ら彼女らをリードしていくビジネスプロセスには、世界で通用する人材が育まれる確かな成長機会があります。さらに、様々な分野のプロフェッショナルと専門性を結集し、難度の高いビジネスに挑んでいく環境には、きっと大きなやりがいがあるでしょう。

こうしたビジネスを通じて得られる経験をベースとした成長機会に加えて、専門性を伸ばす各種研修制度や育成プログラムといった制度設計にも私たちは力を注いでいます。今後も、スキルを磨く機会は会社が積極的に用意していきます。ただし、成長の源泉となるのは、あくまで個々人の気概です。個人的見解となりますが、国内外・社内外で評価されるような人材は、学習や挑戦を長年継続し続けた結果によって育まれると考えています。そこに近道はありません。「学びと挑戦を愚直に継続できる習慣」こそ、キャリアを豊かにするチャンスを呼び寄せるということを留め置きながら、JX石油開発の成長機会を享受して欲しいと強く思います。

また、コロナ禍を経て働き方に急速な変化が起こりましたが、私たちはコロナ禍以前からテレワークをはじめとした働き方の多様性を推進する制度設計に取り組んできた企業です。手前味噌な話になってしまいますが、社員本人の状況はもちろん、そのご家族や様々なライフステージに合わせて、柔軟な働き方を提供できる制度が整っていると自負しています。時代に合った制度設計もまた、優秀な人材が集うために欠かせない条件です。これからも、このような取り組みをさらに加速させていきます。

改めて、私たちのビジネスは、人類の社会活動に欠かせないエネルギーに寄り添い、現在と未来それぞれに寄与していくものです。そして、専門性を駆使しながら規模や影響力の大きなプロジェクトの一端を担っていく側面もあります。さらに、事業国におけるエネルギー問題の解決や雇用の創出といった社会貢献性を帯びたプロジェクトも少なくありません。

私たちとともに、こうした挑み甲斐のあるビジネスにチャレンジしてみませんか? 応募者の皆さんの志や成長欲求を満たしてくれる機会や出会いがきっとあるはずです。
皆さんのご応募を心よりお待ちしております。


※1:Carbon dioxide Capture and Storage:排出される二酸化炭素を回収し地下に圧入する技術。
※2:Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage:排出される二酸化炭素を回収し、新たな商品やエネルギー生成のために利用する技術。
参考リンク:https://www.nex.jx-group.co.jp/project/america/usa/ccus.html
※3:Enhanced Oil Recovery:二酸化炭素を利用した原油の増進回収。環境循環型の資源開発技術として注目されている。
※4:多国籍の企業がジョイントベンチャーを結成し、プロジェクトに臨む資源開発ビジネスで、プロジェクト全体を主体的にマネジメントし牽引していく事業当事者を指す。