社長挨拶

2010年4月、新日本石油と新日鉱ホールディングスは経営統合し、JXグループが発足しました。当社は、2010年7月、両社グループの石油開発事業会社である新日本石油開発株式会社とジャパンエナジー石油開発株式会社が統合し、JXグループ全体の成長戦略において重要な役割を担う中核事業会社の一つとして誕生しました。
現在、当社は、世界15カ国において原油・天然ガス開発事業を展開しております。ベトナム原油生産事業、マレーシアの天然ガス生産事業、英国(北海)における探鉱事業においては、オペレーターとしてそれぞれのプロジェクトを主導するとともに、世界最大の産油地域である中東のアラブ首長国連邦においても、30年以上の長きにわたり原油生産プロジェクトを推進しております。さらに、インドネシアのタングーLNGプロジェクトにおいて、2009年7月にLNGの出荷を開始したほか、パプア・ニューギニア初のLNGプロジェクトに参加し、2014年のLNG出荷開始に向けて、パートナー企業と共に開発作業を取り進めております。
このように世界各地で事業活動を進めるにあたっては、地球環境との調和が欠かせません。当社は、ベトナムのランドン油田において、原油生産に伴い発生する随伴ガスを発電燃料として供給する仕組みを構築しました。この仕組みは2006年2月に、石油開発分野では世界で初めてCDM(クリーン開発メカニズム。京都議定書において温室効果ガス削減プロジェクトとして認定されている手法の1つ)として、国連機関より正式な承認を受けました。
当社は、2010年から2012年の3ヵ年の経営計画において、中長期的な生産量の維持・拡大を基本戦略に据え、探鉱事業を基盤としてこれを積極的に推進し、資産買収も案件を厳選しつつ実行するとともに、コア事業国(ベトナム・マレーシア・英国(北海))における追加開発、油田増進回収等の新技術への取組み等も鋭意進めてまいります。また、コア事業国を中心に経営資源を優先的に配分し、資産価値の増大を図るべく、積極的に事業を展開してまいります。
昨今の原油価格の上昇、産油・ガス国での資源ナショナリズムの高揚、中国をはじめとした新興国の需要増・上流権益取得に向けた取組みの強化などを背景に、今後資源獲得をめぐる競争は一段と厳しくなると見込まれます。このような状況下、当社は、日本を代表する総合資源・素材グループであるJXグループの中核事業会社として、高い倫理観を持ち、社会との共生、地球環境との調和を図りつつ、積極的に事業を展開してまいります。2010年8月には、「国連グローバル・コンパクト」に加盟し、10原則への支持を表明しました。加えて、事業活動を通じ、産油・ガス国の発展にも貢献することにより、わが国と産油・ガス国との関係強化の一翼を担うべく、鋭意努力する所存でありますので、皆様におかれましては、当社に対するご支援・ご指導を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長 古関 信
