海外現業所研修 体験者の声
Voices

ベトナム事務所へ研修派遣

小倉 優太
2018年入社
事業・管理系社員
派遣期間:2019年9月〜2019年12月

派遣先の拠点について

現地では、JX石油開発の基幹プロジェクトである15-2鉱区(ランドン・フンドン油ガス田)の安定操業および残存ポテンシャルの価値最大化がビジネスのミッションとなっています。

研修を通じて学んだこと

東京ではノンオペレーター資産(英国北海)担当のため、オペレーター現業所への派遣を通して、現業所での業務全般、諸契約の締結の流れを理解することが目的でした。掘削状況や経済性、天候を睨みながらの坑井掘削の可否判断、事業パートナーとの予算に関する折衝、サプライヤーから購入する資機材の価格交渉など、日々刻々と状況が変化する中での意思決定を目の当たりにし、石油開発事業の醍醐味を体感することができました。

現地の生活について

ブンタウはシーフードが有名な港町で、安くて新鮮な海の幸を楽しんでいました。ローカルな食堂ではビールも約100円と安価なので、財布を気にせず好きなだけ飲めました。そのおかげで体重が増えました。スポーツ好きな人が多く、特にサッカーは熱狂的なファンが多いようです。自分も週に2回ほど仕事終わりに、会社の方々とサッカーをして体を動かしていました。また、虫や爬虫類が苦手なので、部屋に時々現れるイモリには苦労させられました。

現地での思い出深いエピソード

オペレーターとしての立場で初めて参加したOCM*1です。操業から長い年月を経た生産資産は、メンテナンス等に要する操業費が年々増えていきます。ベトナムも例外ではなく、コストを重視した資機材の選定や価格交渉を行うことでコスト削減に取り組み、事業予算を編成しパートナーに提示します。こうして最適化された予算に対して、事業パートナーから非常に厳しい削減要求が出ました。安定操業を行うためには当然譲れず、タフな交渉を続きましたが、なんとか折衷案に持ち込みました。会議後に行われた懇親会では、激論を交わした相手を称え合うように飲んでいた姿が非常に印象的でした。これまでも、こうした難しいな交渉を乗り越えて現業所を支えてきた先輩方には頭が下がると同時に、自分もその姿を目指していきたいです。

*1:Operating Committee Meeting. 次年度の作業計画、予算を事業パートナーと協議、決定する会議。

休日の過ごし方

ビーチで本を読んだり、ゴルフの練習をしたり、のんびりと過ごしていました。東京と比べて遊びに行く場所も少ないので、資格等の勉強にまとまった時間を割くことができました。集中して勉強するには最高の環境です。また、十数人ほどの学生や社会人を相手に日本語ワークショップを毎週末開き、現地の方々との交流を深めました。日本語を教えているのか、ベトナム語を教えられているのかは段々と分からなくなりましたが…。

海外現業所研修を経て

オペレーターとして計画を立案・提案する側に立ったことで、ノンオペレーターとしてそれらを評価する際のポイントを僅かながらに掴めたように思います。本社にいると中々機会が無い対外折衝業務に従事できたのも貴重な経験です。また、おそらく将来にあるであろう海外駐在に向けて、本社で身につけるべき能力がより具体的になりました。これまでは自分が担当していた事業系業務のことしか頭にありませんでしたが、総務や法務、人事等の管理業務も幅広く行うことが必要だと感じています。東京帰任後は、海外現業所研修に参加する前と比べて視野を広げて業務に臨めているように感じます。