ニュースリリース

2022年

入社式における社長メッセージについて

2022年4月1日

各 位



JX石油開発株式会社



入社式における社長メッセージについて



当社入社式における社長(中原 俊也)のメッセージ(要旨)を下記のとおりお知らせいたします。

なお、2022年度の新入社員数は6名です。





JX石油開発に入社する皆さんを心から歓迎し、お祝いを申し上げます。

皆さんが入社されるのを、社員一同、心待ちにしていました。


 

当社は、日本最大のエネルギー・資源・素材コングロマリットであるENEOSグループの主要な事業会社として、持続可能な社会の発展に貢献するために大きな使命を担っています。当社およびENEOSグループの未来を支える若い力として、本日は、皆さんに3点お話しします。



1.「ENEOSグループ理念」について

ENEOSグループの使命は、エネルギー・資源・素材における創造と革新を通じて社会の発展と活力ある未来づくりに貢献することであり、その実現のために大切にしている価値観が「高い倫理観」、「安全・環境・健康」、「お客様本位」、「挑戦」、「向上心」であり、このうちどれ一つが欠けても健全な事業運営は成立しません。

皆さんも、今日からENEOSグループの一員として、そしてENEOSグループの未来を担う存在として、この理念を心に刻みつけて行動してください。



2.当社の事業について

昨年開催されたCOP26を契機に脱炭素、カーボンニュートラルへの動きが急加速している中、石油・天然ガス等の化石燃料を取り巻く事業環境は、厳しさを増す一方、世界情勢に目を向けると、ロシアのウクライナ侵攻を受けて地政学的リスクが増大しており、エネルギーの安定的な調達が大きな課題として浮上しています。

このような事業環境下、当社は、昨年から「基盤事業」である石油・天然ガス開発事業を軸としつつ、CCS/CCUS<注1・2>を中心とした環境対応事業を「成長事業」としてもう一つの軸とする「二軸経営」を標榜しています。

「基盤事業」である石油・天然ガス開発事業は、極めて専門性・特殊性の高いビジネスであり、不確実あるいは困難な要素が数多く存在しますが、世界を舞台にした、ロマン溢れる、挑み甲斐のある仕事でもあります。

当社は、このような石油・天然ガス開発事業を引き続き基盤とし、長年にわたりオペレーターとして安全・安定操業を継続しているマレーシアやベトナムの既存事業の資産価値最大化を追求するとともに、比較的環境負荷が低く、需要の拡大が見込まれる天然ガス事業の一層の強化を図っていきます。

一方、当社は、「成長事業」と位置付ける環境対応事業に従来から真摯に取り組んできました。アブダビにおけるゼロ・フレアの導入や、石油・ガス業界では世界初となるベトナムにおけるCDM<注3>取得、世界最大規模である米国Petra Nova CCUSプロジェクトなどです。

今後は、蓄積した知見を活かし、国内、東南アジア域を中心に、環境対応事業の展開を狙います。社会に安定的に、安全にエネルギーを供給すると同時に環境負荷低減を実現するため、当社は、大きな変革の時を迎え、多種多様な挑戦に臨もうとしています。



3.新入社員に期待すること

当社は、国内外問わず、各分野のプロフェッショナルたちが集まって成り立っており、この多様性は、当社の強みの一つでもあります。今日から皆さんもその一人であり、自己責任に裏打ちされた行動が求められます。その時、その場で、何をすべきで、何をすべきでないか、どうすることが適切なのか、自分で考え、判断し、主体的に行動する力を身につけて貰いたいと思います。

当社は、アカウンタビリティをベースにして、自立(Independent)し、自律(Autonomous)し、自導(Self-leading)する組織カルチャーを目指しています。当社を取り巻く環境は、これまで以上のスピードで変化していくことが見込まれますが、この環境の変化に対応するためには、従来の発想や常識にとらわれることなく、大胆な発想をもって取り組むことが肝要であり、皆さんのフレッシュな意見や提案に大いに期待しています。

ともに挑戦していきましょう。



<注1>CCS: Carbon dioxide Capture and Storageの 略。排出される二酸化炭素を回収し地下に圧入する技術。

<注2>CCUS: Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage の略。排出される二酸化炭素を回収し、新たな商品やエネルギー生成のために利用する技術。

<注3>CDM:Clean Development Mechanismの略。クリーン開発メカニズム。



以 上

祝辞を述べる中原社長
祝辞を述べる中原社長