ニュースリリース

2022年

オーストラリアにおける洋上二酸化炭素地下貯留に向けた公開鉱区への共同応札について

2022年316

各 位

JX石油開発株式会社

オーストラリアにおける洋上二酸化炭素地下貯留に向けた公開鉱区への共同応札について

当社(社長:細井 裕嗣)は、deepC Store Limited(会長:Jack Sato、以下、「ディープシー・ストア」といいます。)との間で、オーストラリアにおける洋上二酸化炭素地下貯留(CCS<注1>)のための公開鉱区(豪州公開鉱区)への共同応札に合意し、覚書を締結しました。本鉱区は、オーストラリア沖合に位置しており、オーストラリアおよび日本を始めとするアジア太平洋地域のさまざまな産業施設から発生する二酸化炭素(CO₂)を回収・液化後、船舶で輸送し、洋上浮体式ハブ設備から地下に圧入・長期貯留するCCS事業の貯留候補地の一つと見込んでおります。

また、当社は、オーストラリアにおける洋上浮体式CCSハブ・プロジェクト「CStore1」の共同スタディをディープシー・ストアおよびパートナーと共に実施していますが、本鉱区はCstore1の開発コンセプトにも合致していることから、今後、CStore1の貯留候補地としての検証の実施も想定しています。

当社は、CO₂の回収・貯留・利用(CCUS<注2>)はカーボンニュートラル実現のために重要な役割を担うと考えており、かねてよりベトナムにおけるCO₂-EOR<注3>パイロットテストや、米国テキサス州において火力発電所から排出されるCO₂を有効利用するPetra Nova CCUSプロジェクトなど、複数のCCUSプロジェクトで実績を重ねております。

ENEOSグループは、2040年長期ビジョンにおけるありたい姿の一つとして、自社排出分のカーボンニュートラルの追求などを通じて低炭素・循環型社会の形成に貢献することを掲げています。その取り組みの一環として、当社は、CCUS事業を推進してまいります。


<注1> CCS: Carbon dioxide Capture and Storageの 略。排出される二酸化炭素を回収し地下に圧入する技術。

<注2> CCUS: Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage の略。排出される二酸化炭素を回収し、新たな商品やエネルギー生成のために利用する技術。

<注3> CO₂ Enhanced Oil Recovery の略。二酸化炭素を利用した原油の増進回収。

以 上