ニュースリリース

2021年

2021年6月15日

オーストラリアにおける洋上二酸化炭素(CO₂)回収貯留ハブ・プロジェクト「deepC Store」 共同スタディ契約の締結について

各 位

JX石油開発株式会社

オーストラリアにおける洋上二酸化炭素(CO2)回収貯留ハブ・プロジェクト

deepC Store共同スタディ契約の締結について

 当社(社長:細井 裕嗣)は、オーストラリア洋上二酸化炭素(CO2)回収貯留(CCS *)ハブ・プロジェクト「deepC Store」の開発検討に関して、トランスボーダーズ・エナジー社との間で共同スタディ契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。

(*)CCS: Carbon dioxide Capture and Storageの略。排出される二酸化炭素を回収し地下に圧入する技術。


 本プロジェクトは、オーストラリアを始めとするアジア太平洋地域のさまざまな産業施設から発生するCO2を回収後、液化CO2を船舶で輸送し、オーストラリア沖合の洋上圧入ハブ設備からCO2を地下圧入し、長期貯留するものです(下図ご参照)。

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 この度締結いたしました共同スタディ契約に基づき、当社はトランスボーダーズ・エナジー社およびdeepC Storeのパートナーであるオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)、九州電力株式会社、株式会社商船三井、大阪ガス株式会社、大阪ガス オーストラリア Pty Ltd、東京ガス オーストラリア Pty Ltd、東邦ガス、Technip EnergiesAdd Energy Groupと共に以下の評価・検討を実施します。

  • 全工程の概念設計(Pre-FEED
  • CO2地下貯留層の評価と選定
  • CO2供給源の検討ならびにdeepC Store 設備の設計施工、操業、ファイナンスを含む主要契約条項の事前協議


 当社は、CO2の回収・貯留・利用(CCUS*)はカーボンニュートラル実現のために重要な役割を担うと考えております。当社はかねてよりベトナムにおけるCO2-EORパイロットテストや、米国テキサス州において火力発電所から排出されるCO2を有効利用するPetra Nova CCUSプロジェクトなど、複数のCCUSプロジェクトで実績を重ねてまいりました。これまで培ってきた経験を活かし、トランスボーダーズ・エナジー社およびパートナーと協力し合うことで当社もdeepC Storeに大きく貢献出来ると確信しています。

(*)CCUS: Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage の略。排出される二酸化炭素を回収し、新たな商品やエネルギー生成のために利用する技術。


 ENEOSグループは、2040年長期ビジョンにおけるありたい姿の一つとして、自社排出分のカーボンニュートラルの追求などを通じて低炭素・循環型社会の形成に貢献することを掲げています。その取り組みの一環として、当社は、CCUS事業を推進してまいります。




参考:トランスボーダーズ社 ホームページ

     https://transbordersenergyjp.com/