ニュースリリース

2018年

2018年10月29日

インドネシア国営石油会社プルタミナとの覚書締結について

~CO2-EORを含む上流事業全般の共同スタディ・共同事業検討を開始~

各  位

JX石油開発株式会社

 

 当社(社長:細井裕嗣(ひろし))は、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「JOGMEC」という。)と共同で、インドネシア国営石油会社のPT Pertamina (Persero)(以下「プルタミナ」という。)との間で、CO2-EOR(注)技術の活用を含む上流事業全般を対象とした共同スタディ・共同事業検討に関する覚書を締結いたしましたので、お知らせいたします。
(注)CO2を利用した原油の増進回収(Enhanced Oil Recovery)
 
 本覚書は、当社およびJOGMECが有する知見・技術を活用し、プルタミナおよびその関係会社が保有するインドネシア国内の油・ガス田を対象に、将来の事業化を見据えた共同スタディを実施し、共同事業の機会を追及することを目的としたものです。
 
 検討対象にはCO2-EOR技術の活用も含まれており、当社といたしましては、共同スタディの結果、事業化の可能性が確認された場合には、覚書当事者間で合意の上当該事業を推進し、原油の増産に加え、温室効果ガス削減への貢献を目指してまいります。
 
 当社は、資源の有効活用と環境負荷の低減を実現するため、かねてよりCO2-EORを重点技術と位置付けており、2011年に、JOGMECおよびベトナム国営石油会社とともに、当社がオペレーターをつとめるベトナムの油田においてCO2-EORパイロットテストを実施し、また、2014年からは、米国テキサス州の油田において火力発電所の排ガスを活用したCO2-EOR合弁プロジェクトを開始して原油の増産とCO2排出量の削減を実現するなど、その実績を重ねてまいりました。
 
 当社は、中期経営計画の中で、選択と集中のため、東南アジアをはじめとした当社の強みを発揮できる地域に優先的に投資することとしておりますが、今後ともインドネシアとの関係を一層強化し、同国における上流ビジネスの拡大に取り組んでまいります。
 
以 上